LNT仮説
なんだか疲れが抜けません。
このようなときこそ,やると決めたことを,たんたんとやらなければ
1日が終わりなりません。
虎の巻 低線量放射線と健康影響―先生、放射線を浴びても大丈夫? と聞かれたら
- 作者: 独立行政法人放射線医学総合研究所,土居雅広,神田玲子,米原英典,吉永信治,島田義也
- 出版社/メーカー: 医療科学社
- 発売日: 2012/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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BIER-Ⅶ報告書は,低線量域での被爆に対する生体応答研究結果を
丹念に精査した上,その不確実性については,ICRPとほぼ同様の
考え方を採用している。
局所的に複雑化しており,損傷の全てが正常に修復されることは
困難であるという立場を前面に打ち出している。
また,15カ国の原子力施設従事者の健康影響調査の
プール解析などを引用して,高自然放射線地域住民の
健康影響に関する地域相関研究を不確実性の大きい調査手法であると
退けている。
LNT仮説についても,
「LNTという考え方は,
実際の疫学研究結果によって裏付けられた科学的事実である」
という見解を示している。
この本のおもしろいところは,
確率的影響・確率的影響概念を持ちだして,
あわよくば混乱をさせて,確定した事実はないかのように
取り繕うという国側の見解に立ちつつも,
上記の通り,LNT仮説は仮説ではないなどの
事実がちらちらと見え隠れするところです。