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放射線2

ひきつづき,この本で勉強します。 

放射線はなぜわかりにくいのか―放射線の健康への影響、わかっていること、わからないこと

放射線はなぜわかりにくいのか―放射線の健康への影響、わかっていること、わからないこと

 

 

 

日頃放射性物質を患者に投与している医師たちは,

ICRPの想定が不確かであることや,

内部被曝を実効線量で評価すること自体が実態にそぐわないことから,

線量換算係数を使わない

 

ICRPデファクトスタンダード(事実上の基準)かのように喧伝されていますが,

医師が使っていない基準なんですね。

では,どうやっているのか?

 

ミクロレベルで見れば臓器内分布は常に不均一で,

放射性物質の存在ポイントの線量は無限大なのである。

結局医師たちは,患者への投与を経験に基づいて決めている。

 

なんと,経験なのです。

経験への不確かさからガイドライン等があるはず。

でも,ガイドラインが信用できないのであれば,経験に基づくしかないですよね。

この信用ならなさが,医師すらICRPへの信頼性の欠如を端的に示しています。

 

ICRPの防護とは,健康リスクを下げるためでなく,ICRPの損失計算値を

下げるためだということになる。

特に内部被曝の計算には無理な想定が多く,内部被曝の実態を表していない。

医師や研究者たちからは支持も信頼もされておらず,完全に無視されている。

数値だけが一人歩きし,

外部被曝と同列に扱い足し算し,それでもって個人被曝線量を規制したり,

基準値を設定しての食品規制をしている。

(中略)

実効線量という言葉を持ち出して,わからないことまでわかっているかのように

装うことは,解決済みという扱いになり,研究の発展を阻害する。

本当はそれがICRPの意図なのかもしれない。

 

ものすごい冷徹な文章ですよね。

ICRPが決める基準は,自分の利益のためである。

だから,研究者も医師も支持も信用もしない。

 

ただ,ICRPと利益を共通する人たちが居る。

そういう人たちが,個人被曝線量や食品規制の根拠にしている。

他方,食品規制の根拠になっているコトを考えると,

ICRPが決める線量は絶対的でなければならない。

だから,「究極のカレー」とか「至高の一品」と料理店が名乗るように,

ICRPは「実効線量」などと名乗り,

まるで,実効線量がすでに測れているかのように名付けて,研究を阻害する。

 

ふーむという感じです。