ブラックボックス その1
「夫が浮気をしています」というのは,とてもやっかいです。
本当かどうか,わからないからです。
1 たとえば,夫と相手がラブホテルから腕を組んで出てきた写真があります。
というレベルであれば,浮気をした事実が認められるかもしれません。
2 「いっぱい,ラブラブしようね」というラインではどうでしょうか?
3 それだけでなく,「昨日はすごかったね」もあったらどうでしょうか?
4 「今日は寝かさないぞ」「キャー」もあったらどうでしょうか?
事実こそ全てです。
どういう事実があったかで,『浮気』があったかは決まります。
事実は細部にこそ宿るのです。
そこを詰めずに,「浮気があったのですか。大変でしたね」
と寄り添うこともときには重要です。
とくに,人間関係ができていないときに,「証拠は?」と
詰め寄ると,本当のことが話せなくなるからです。
でも,どこかのタイミングで,事実を確認しないと,
どんどん証拠はなくなっていくからです。
この,事実が大切,というのは,あらゆることにあてはまると思います。
事実を掘り下げず,ブラックボックス化して,抽象化して,
それでおしまいにしてしまうと,本当のことがわからなくなります。
ところで,単に「シネ」とか「絶交だ」というよりも,
「友達で押し通す予定!笑」
って,ものすごく破壊力のある言葉ですよね。
その人が口から出てくる言葉がすべて信じられなくなるような。
人間関係を壊すには,抽象化した言葉のほうが,武器になるのでしょうか